スロージュエリー・ストーリィ


 ■ 名前には意味がある

70歳を超えて、ご主人に先立たれた。
そんな方がお持ちになったのが、
ダイヤの立て爪タイプの指輪。

「こんなに指から飛び出ていると使えないのよね。何とか普段使えるようにできないかしら。」

立て爪タイプの指輪 こういう事例はとても多いもので、
ほとんどがただ所有しているだけの
満足感しか持てなかったという、
日本の「宝石」という現状の悲しいところかもしれません。

いささか最近では売られてはいないが、
デザインを変えたいという方は
このデザインの場合、特に引きもきらないというわけです。




何年か前にご主人に先立たれ、
自身も昨年重い病気で入退院を繰り返した。

そんな苦労も、周りには一切感じさせない明るさは
お人柄によるものでしょうか。


★そこで私が考えたスロージュエリー


提案で注目したのはこの方のお名前です。
デザインイメージ1 姓にも、名にも、平和の「和」という文字が入っているのです。

主たるモチーフはその文字でいくことに。
デザインイメージ2 はじめはちょっと違和感があるかもしれないけれど・・・

「和」という文字をいろいろ考察して、
リングデザインの源として、いくつか提案。

デザイン・コンセプトはご当人にもご理解いただき決定です。

ご主人に先立たれ、自身も病気で入退院を繰り返して、
デザインイメージ3 と考えたら、私など、人に笑顔など一時たりとも向けられない気がします。

その方とは、お会いした瞬間から空気が和む。

人の名前にはやはり意味があるのでしょうね、
「和」というデザイン・コンセプトは、
間違っていないと確信したのでした。




ところで、その方のお名前は「○和 和○」さん、
といいますが、ご自分では同じ「和」という文字が二文字もあることに、
ある種の抵抗感を持っていらしたと斟酌するのは考え過ぎでしょうか。

女性の場合嫁ぎ先の性でそんなことが起きます。

私がそれを図らずもお人柄の良さと合わせ、
デザインにしたためた結果となり、
完成! 逆にご自分の名前に自信を深めたように
私には見えたのですが・・・?

その辺はしかとは聞いておりません。

それにしても底抜けに明るいのは、
お名前以外にどんな秘訣があるのでしょうか。

元気に楽しく生きるコツを教えられた気がしたものです。

「仕舞いこまずに毎日つけているのよ!ありがとう。
もうね、先が長くはないしね!?」

どこまでも朗らかな素敵な女性です。






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